日本そばは基本的に啜る(すする)もの。麺の太さにもよるが、やや少なめを(箸ですくった全量が口に入った時点で普通に口を瞑る(つむる:自然に閉じている状態)ことができる程度の量)とり、麺についた汁が飛び散らない程度に空気と麺を同時に吸い込む。多少ズルズルと音が出た方が良い。
冷や麦、冷やしそば、そうめんも同様。冷たいものはやや音を控えるべし。そうめんに至ってはあまりズルズルと啜るよりは唇しごく感じで「チュルチュル」という感じの方がやや上品。冷や麦はそうめんよりはズルズル音が出た方がおいしそう。
うどん系は麺一本一本の質量がそばよりも大きいので啜りこむこと自体が難しい。
できるだけ箸をつかってひと口目に口に入らなかった分を2回、3回と箸をつかって口に入れ、最後に1本が数センチ残った分をチュルチュルと吸い込むのが良いのではないか。
日本のラーメンは啜るのはOK。
しかし、中華料理店で中華のラーメン(汁そば)を食べるときは音出しはNG。
中国には食事中に音を出す習慣・マナーは無い(ゲップをする人は許されるようだ)。
同じように中国では食器を手に持つ習慣も無いので左手は「添える(支える)」だけ。
スパゲティも啜るのはダメ。フォーク(場合によっては左手でスプーンを添えて)口に入る大きさにくるくるとまとめてひと口でパクッと食べる。西村知美親子のように口に入らなかった分を舌を使ってレロレロと口の中に巻き上げるのは言語道断。
===============
麺だから啜るもの、と決めてしまうのは大きな間違い。
啜るのは日本国内で日本そばの場合のみ、と覚えておけば良いだろう。
もう一つは日本そばであっても啜る音を快く思わない人もたくさんいる、ということ。
くしゃみがしたくなったときに大きく「ハックション!」とやるのは実に気持ちが良いが、他人のそれは見たくない、という人が多いのと似ている。
日本を一歩でも出てしまったら「麺は啜らない」「食器は持たない」というスイッチを入れてしまった方が良い。
日系の飛行機では蕎麦(そば)が出ることがあるが、「蕎麦はズルズルすするもの」と思っていても「一歩日本を出てしまったのだからしずかに食べよう」と心掛けてほしい。
一方で、セレブを気取った方に言いたいのだが、日本国内の「蕎麦屋さんでは蕎麦は啜るもの」だから、「音を立てるのはお行儀が悪い」と思うのは間違い。ソバ屋で静かに食べている蕎麦はまずそうに見える。
中国のラーメン(私は「汁そば」と言っている)と日本のラーメンの違いはスープの温度。
一般的には中国で食べる中華料理の汁そばは日本のラーメンよりは温度が低い。だからズルズルする必要もない。 静かに食べよう。
一つ忘れていた・・・・高級な中華料理では麺類やご飯類は出てこない。麺類や穀類は「日常的」な食べ物なので、お客様をもてなすには失礼だからだ。
もうひとつ。
中国での宴会。大きな丸テーブルの場合、左手というか、左ひじをテーブルにつかないとターンテーブルの料理に手が届かない。腰を浮かせるのはマナー違反。だからやはり左ひじをついて右手をのばす。バイキングではは無いのだから、一度にたくさんとるのではなく一回にひと口分を自分の皿にとり、その皿から食べる。それの繰り返し。
「食べる」文化はその国、土地で育まれたものだから、音を立てるのはお行儀が悪い、とか、「麺は啜るもの」とか決めつけてしまってはいけない。
最近のコメント